15年程前に家紋にハマっていた時期がありました。
それまで、冠婚葬祭のときの母親の着物についてるなぁ~と思うくらいで、気にもしなかったのですが、自分の家系の家紋がなんという名前なのかを知りたいと思ったのがきっかけでした。
母方の方は『桐紋(きりもん)』で、母親が「桐紋は、皇室と同じ紋なのよ~。」と言っていたので、我が家のどこにその血筋があるのか、さっぱりわからず、調べてみると家紋がない一般庶民が、行事の際に着物につける紋が無くて代用して使っていた流行りのようなものだったようで・・・笑
もちろん、皇室からのなんらかの血筋の方々もいるとは思いますが、我が家は、「流行り」の路線じゃないかと睨んでいます。ただ、その事実は、なんだか桐紋を語るとき、うれしそうな母親には内緒にしておこうと思いました・・・汗。
そんなわけで、家紋に興味をもって、何冊か本も買いましたが、由来や詳しい背景などそっちのけで、私はひたすらそのフォルムと構成を眺めていました。
家紋には、どこに行ったらこの家紋の人に会えるんだろう?と思うような変わった紋模もたくさんありました。カニやエビ、農耕具のようなものまで。
この家紋がすごいと思うのは、絵柄を考案した人がすごい。形にするのも難しいような自然現象(例えば雷など)を紋というロゴマークにしたり、あの小さな円形に収まるように数々の生物や事柄を簡素化して、具現化しているあたり・・・想像力とセンスしかありません。
それから、職人さんが手書きで着物に描いていたということ。コンピューターも無い時代に、あんなに正確にシンメトリーで描けるという技術。
その時代にタイムスリップできるなら、どんな人がどんな風に家紋を考えたのか、描く手法を考えてたのか見てみたいです。
さて、この家紋ですが、世界に誇れる日本独自の紋章なのですが、ロゴマークとしてとても洗練されたものと世界中のデザイナーを魅了してきました。日本の家紋を参考に考案された企業のロゴもたくさんあります。それだけ、家紋には、ロゴマークとしての優秀な要素がたくさん詰まっているんです。現代に生きる私達も、先人の知恵を参考にさせてもらうこともあります。
伝統は、形を変えてその時代にあった人々に寄り添うものになっていきます。
そんなことをふと思い出したきっかけは、水引アクセサリーなるものを知ったときでした。用途は違えど気軽に手にする機会になっている!!と嬉しく思いました。世代によっては、水引という言葉に馴染みのない人もいるんだろうなぁ。と思いきや、こうして、素敵なアイテムに姿を変えて知る機会になるなら、いいですよね。
といっても、私は、水引を作る業者でもなんでもないんですけど。笑
いち日本人として、ずっと後世にも残ってほしい伝統だなぁと思っています。
そんなわけで、水引アクセサリーを眺めていて、これが伝統的な梅結びなんだ~と知っていくうちに、また、気になるスイッチが発動。水引ってどんな種類がどれだけあるの?となり、家紋のときのことを思い出したというわけです。笑
興味は、さておき、とりあえず手にしてみたいと思って、梅結びのアクセサリーを眺めていたのですが、そこでピピっと目を引いたのが、
ラクマのkanachanさんの作品でした。
選ぶときに深い緑がいいな~と、思っていたので、これだと思ったわけです。
kanachanのショップをラクマでチェック!
https://fril.jp/shop/792e22386078c123811b419b642b8d5c
実際、手にしてみるとフォルムもキレイですし、大きさからちょっと重みがあるのかな?と想像していたら、想像よりも軽くて耳への負担もありません。ボリュームがあるのに耳に負担がないなんて、願ったりかなったりです。
それから、しばらくして、10月末に広告会社の社長さんとの打ち合わせの食事会の日取りが決まりました。この社長さんとは、もう長い付き合いなのですが、関東と関西という距離で直接あわずにツーカーで仕事をしていたので、会って打ち合わせするのがなんと8年ぶり!!その事実にびっくりしつつ、今回は、体調が万全でないため、一緒にこれなかった奥さん(兼スタイリスト)に手土産を~と、同じカラーのものをkanachanさんにお願いしました。余談ですが、奥さんの呼び名も「かなちゃん」なんですよね。そんなこともあり、勝手に親近感を沸かしている私です・・・。
奥さんは、金属アレルギーがあるので、樹脂フックにしてもらいました。対応くださりありがたいです・・・。それから、カラー違いのものもお願いしました。
奥さんの方は、社長よりもさらに古い付き合いで、学生時代からの親友でもあり、VORMSで一緒にオフィスデザインや、店舗の壁紙をデザインしたり、企業の印刷物のデザイン企画をしたりしました。彼女もまた、日本の伝統的な物が大好きなので、この水引アクセサリーへの関心と良さを共有できるだろうなと思いました。
それからこの梅結びは、固く結ばれた絆、魔除け、運命向上という意味合いもあるのだそうです。なんとパーフェクトな!!
彼女の手に渡ってからの反応が楽しみです。